強めの風が吹いています 2016年10月19日(水)
, 2016年サンゴの白化, ナイト, ハナヒゲウツボ, 午前, 海底温泉
天気 * はれ
気温 * 31℃
水温 * 28℃
今日も暑いです…!
夜明け前にまとまった雨が降ったようですが、
日中はよく晴れていいお天気でした。
台風22号が台湾方面に接近してる影響か、
少しずつ風が強くなってきました。
一時はほとんど真っ白になってしまったハマサンゴでしたが、
このところ、ココアパウダーを振りかけたように
部分部分ではありますが褐虫藻が戻り始めています。
白化がひどかったサンゴの山にも
少しずつですが、色が戻ってきました。
薄紫色になっていたスギノキミドリイシ。
これが白化の最終段階かと思っていましたが、
中に棲んでいるサンゴ虫が死んでしまうと
本当に真っ白になってしまうようです。
回復に時間がかかっているサンゴは
次々と色を失って未だ白化が進んでいます。
午前のファンダイビング
まとまったお休みが取れたので
石垣島にご旅行にいらしたというお客様。
「せっかく来たのだから」と、
今日は2年半ぶりのダイビングをされることに(^^)
ライセンス講習もその後のファンダイビングも和歌山県の海で、
沖縄の海で潜るのは今回が初めてだそうです。
1本目は感覚を取り戻すために
アッダウンのないフラットなやさしいポイントから。
ガラスのように透明な体のスカシテンジクダイが
大きな群れで賑やかに出迎えてくれました。
ヨスジフエダイの群れがゆったり泳いでいました。
写真撮影にも挑戦されました。
巣穴から出たり引っ込んだりするハナヒゲウツボ。
近付き過ぎると引っ込んでしまうので、
位置が動かなくて簡単そうに見えますが、
意外に撮影が難しいモデルさんです。
小さな魚たちだけが集まるサンゴの保育園に、
ナンヨウハギの子どもが混ざっています。
1匹だけそっぽを向いてみんなとは逆方向へ…
わが道を行くタイプなのでしょうか(^^;)
2本目は少し深い水深の海底温泉を目指します。
下がったり上がったりするので少し難易度が高めですが、
問題なしで泳げるくらい感覚が戻っていらっしゃいました(^^)
久しぶりにサカサクラゲに会いました。
夏のはじめ頃から見られるようになるのですが、
石垣島の海も秋を迎えてすっかり数が減りました。
「やっと感覚が戻ってきたのに…!」と
まだまだ潜り足りないご様子だったお客様。
この感覚を忘れないうちに、
寒くなる前にまた潜れるといいですね。
これからも安全に気を付けてダイビング楽しんでくださいね。
ありがとうございました!
ナイトシュノーケリング
ご姉妹で石垣島にご旅行にいらしているお客様と、夜の海へ。
ダイビングのライセンスをお持ちで、
これまでにシュノーケリンも何度も楽しまれているそうです。
今回は初のナイトシュノーケリングに挑戦されます。
水中ライトに寄ってくるプランクトンを目当てに、
イワシたちも物凄い勢いで集まってきました。
あまりのスピードに…自分でも制御できないようで、
コツンコツンと体当たりされてしまいました(^^;)
夜の海のアイドルはフグの仲間たちです。
ねぼけてぷくぅ~っと膨らんだハリセンボン。
こちらも寝ぼけているコクテンフグ。
ポニョポニョと柔らかいおなかに
ちょっとだけそっと触らせてもらいました。
暗闇の中でパっと見ただけでは
海底の景色と見分けが付かないくらい
細~い体をしているアオヤガラ。
これなら、もしも寝ている時に外敵が来ても、
気が付かずに通り過ぎて行きそうです。
イソギンチャクのふわふわブランケットに包まって
クマノミと居候のミツボシクロスズメダイが寝ています。
海草に寄り添って眠るフエダイの仲間。
もう少しでゴロンと横に寝転がりそうなほど
ぐっすり熟睡していました。
昼間は元気に泳いでいた魚たちが寝静まると、
夜の海では夜行性の魚たちが海の主役です。
夜の暗闇でもよく見えるように大きな目をした
テンジクダイの群れが泳ぎ始めました。
今夜は月もなく真っ暗な夜。
空には竹富島から石垣島へと流れる天の川、
海の中には蛍のように光る夜光虫の緑色の光。
どちらも暗やみの中で輝いていました。
ありがとうございました。