急に涼しくなりました 2016年10月30日(日)
, 2016年サンゴの白化, ウミガメ, 午前
天気 * くもり
気温 * 27℃
水温 * 29℃
クーラーいらずの一日でした
連日の真夏日で暑かった毎日も小休止。
昨日からぐっと気温が下がり、
涼しい?肌寒い!?北風が吹く石垣島です。
気温も4℃ほど下がっているようです。
昨日は時折ザーッと雨が降りましたが、
今日はお天気は回復しました。
10月も終わりですが、浅い水深では
水温29℃近くまで上がっているエリアもあります。
今後、冬に向けて再び30℃まで…
ということは考えにくいのですが、
せっかく白化から生還したサンゴたちに
高水温が悪影響を及ぼさないことを願います。
石垣島のサンゴ礁の未来を担う、小さな救世主。
これまで以上に大切にしていかなければなりません。
となり同士のサンゴもお互いに復活、
こうして元気なサンゴエリアが広がってほしいです。
手の平サイズの小さなサンゴたちは回復が早く、
エリアにもよりますが、ほぼ白化前の状態に戻りました。
大きなサンゴはまだ時間がかかるようですが、
それでも、少しずつ絵具で色を付けるように
褐虫藻が戻っている様子も見られるようになりました。
午前のファンダイビング
年に一度のご夫婦の恒例イベントで
ダイビング旅行にいらしたというお客様。
3年前に海外でライセンスを取得され、
「忘れてしまわないように」と
1年に一回は潜っていらっしゃるそうです。
1本目は「久しぶりなので…(^^;)」ということで、
リクエストにより浅い水深のやさしいポイントからスタートです。
ポイントに着くまでは波が高めで道中は大変でしたが、
海底まで潜るとほとんど波の影響は感じられませんでした。
向こう側が見えないほどいたキンメモドキも、
秋になり、隙間から少し景色が見えるくらいに。
少しずつ数が減ってきました。
岩に集まる小魚を狙って、
ハナミノカサゴとネッタイミノカサゴがやって来ました。
岩穴に逃げ込んだ小魚を待ち伏せていました。
ウォームアップが済んだら、次は少し深めの水深へ。
海底で休憩しているウミガメたちを探しながら進むと、
一心不乱に背中をソフトコーラルにこすり付ける
アオウミガメに会いました。
甲羅に付いた藻を掃除しているのでしょうか(^^)
ここにも、あそこにも…
最近よく姿を見かけるハナビラウツボ。
いろんなところから顔をのぞかせています。
この辺りでは、ダントツで賑やかなサンゴの山。
オレンジ色の紅葉が舞うようなに秋らしい景色です。
カクレクマノミの棲むセンジュイソギンチャクは、
このところ元気がなくて心配…。
白化の影響か、触手がほっそり痩せ細って、
ひと回り小さくなっているように見えます。
チンアナゴを観察する時は、
驚かせないようにそぉ~っと近付くのがポイントです。
プランクトンをパクっと食べる食事風景を観察しました。
ダイビング中に「あれは何という名前ですか?」と
お客様からご質問にいただいたこちらの魚↓。
先ほどのカクレクマノミと同じクマノミの仲間で、
淡い色がきれいなハナビラクマノミです。
個体数はそれほど多くなく、
他のクマノミたちに比べると会う機会は少ないかもしれません。
今日は3匹のアオウミガメに会いました。
奥さんが心配されていた耳抜きも、今日は問題なし♪
最後はおふたりとも初めてという海中洞窟を巡るダイビングへ。
出入り口や天井の亀裂からブルーの光が射し込み、
神秘的な洞窟の世界を演出してくれました。
カクレクマノミに始まり、
ハナビラクマノミにハマクマノミ、
クマノミと、そこに居候するセジロクマノミの赤ちゃん。
今日は5種類のクマノミの仲間に会いました。
手の平からはみ出しそうなくらい大きなタカセ貝です。
食用にもされる貝で、
最近はなかなか大きなタカセ貝を見る機会が減りました。
表面に生えている藻がその年齢の証です。
洞窟を巡って船の下へと戻ってくると、
いつもの面子が「おかえり~」とばかりにお出迎え。
シロタスキベラにヤシャベラ、アカテンモチノウオが
おふたりの周りに集まってきました(^^)
1本目よりも2本目、更に3本目と、
潜る度に感覚を取り戻されていたおふたり。
1年に一度は潜るようにされている成果だと思います(^^)
石垣島の秋の海、3つの景色をご案内させていただきました。
ありがとうございました。