記録的な寒さに 2016年1月25日(月)
天気 * くもり
気温 * 14℃
水温 * 25℃
最低気温は7℃でした!
全国的に大寒波に覆われたこの週末。
沖縄本島の名護や久米島では、
39年ぶりにミゾレが降ったそうです。
石垣島でも、観測史上最低の気温が観測された
1918年2月の5.9℃にも迫る冷え込みが見込まれ、
今日の最低気温は7℃でした。
例年だと、冬になって寒かったとしても
最低気温が一ケタ台になることはまずありません。
当初の予報では最低気温6℃と出ていましたので、
それに比べれば高めの気温でしたが…
やっぱり寒かったです!
この記録的な寒波の影響で、
一昨日から強い風が吹き、波も高くなりました。
岸に近い水深の浅いビーチでは
海水が波でかき回されて一気に冷えることで、
浅瀬に棲んでいる魚たちは
寒すぎて仮死状態になってしまうそうです。
昨日今日とビーチに行ってみると、
いつもは海の中で出会う元気な魚たちが
ビーチに打ち上げられているという不思議な光景が。
海に戻しても相変わらず仮死状態のままですが、
このまま砂の上にいると干からびてしまいそうです。
また冷たい海の中に入れるのはなんだか忍びない気持ちになりつつ、
できるだけ波に押し戻されない辺りにそっと返します。
波打ち際を歩いて行くと、
実にいろいろな種類の魚が目につきました。
海の中では、危険があるとサンゴの隙間に逃げ込む
ミスジリュウキュウスズメダイですが、
今回はやり過ごすことができなかったようです。
波の少ない水たまりに戻してもまだ動きませんでしたが、
早く気が付いてまた無事に泳ぎ出してほしいものです。
中には、タコの姿も…。
ぐったりとしているように見えましたが、
タコは海に戻すとすぐに動き出しました。
ハリセンボンやフグの仲間たちは
泳ぎがあまり上手ではないこともあってか、
荒波から逃げることができなかったようです。
かなりの数が打ち上げられていました。
他の魚はカチっと硬直していて硬いのですが、
フグたちのお腹はポニョポニョとしていました。
いつもは優雅にヒレをなびかせて泳いでいる
ハナミノカサゴの姿もショボンとして…
中にはこんな珍客の姿も…。
海の中でもなかなか会う機会の少ないコンゴウフグ。
目が覚めたら、無事に元の棲家へ帰ってほしいものです。
ウツボやアナゴの仲間もたくさん打ち上げられていました。
仮死状態になり切っておらずに砂浜でウネウネしていたり、
海に戻すとすぐに泳ぎ始めたりするコが多かったです。
浅瀬によくいるような小さな魚が多かったのですが、
中には大きなブダイやハタの姿も…。
大きな魚たちに食べられてしまわないようにと、
普段、浅瀬で暮らしているような幼魚たちが
今回、特にたくさん打ち上げられてしまったようでした。
砂浜に打ち上げられているだけでなく、
仮死状態の小さな魚たちが波打ち際で揺られていたりと
海の中にもそんな姿がたくさん見られました。
またそのうち意識を取り戻すと言えども、
何とも心配になってしまうような光景でした。
砂浜に打ち上げられた魚たちは、
中には既に死んでしまっているコもいましたが、
ほとんどがまだ生きている仮死状態でした。
砂浜から拾って海に戻すと、
ほとんどは固まったままでしたが、
すぐに泳ぎ出して行くコもいました。
数時間掛けてできる限り海に戻しましたが、
それでもキリがないほど
まだたくさんの魚たちが先のビーチに取り残されたままに…。
通ったところはできるだけ隈なく探したつもりですが、
小さくて見落としてしまったコもいたと思います…。
そのコたちには申し訳ないのですが、
次回の満潮の時までなんとか生き延びてくれれば、
再び海へ戻ることができると願っています。
当初の予報では昨日よりも今日の方が
より寒くなるだろうという予報でしたが、
思いの外、今日は太陽も出て明るくなりました。
一時、少しポカポカと感じられる時間もありました。
明日から少しずつ気温が上がってくるそうです。