夏になると・・・/ダイビング体験・ナイトシュノーケリング
2011年7月8日(fri)
熱帯低気圧の影響で風向きが変わり、少しお天気が崩れています。
空は一面厚い雲に覆われ、時々雨がパラつく石垣島です。
本日午後に石垣島に到着されたお客様と体験ダイビングへ。
一緒にいらしたお友達が島内をドライブされている間に、
一足お先に石垣島の海を満喫しちゃいましょう(^_^)♪
今日は“マンタ”のリクエストをいただいていましたが、
風向きが悪く波が高いので残念ながらポイントまで行くことが出来ません・・・。
“マンタ”の代わりに、と言っては何ですが、
小さなかわいい海の生き物たちに会いに行ってみましょう♪
きっと、“マンタ”にも負けないくらい!?楽しませてくれると思います(^_^)
お客様はこれまでにもダイビングのご経験があるので、
今日はステップアップコースでご参加いただきました。
【*ステップアップコースについてのお知らせ*】
HPでは、ステップアップコースの料金を15,750円と記載しておりますが、
お客様のご希望によりお応えできるようにと、
ステップアップの内容のダイビングも、通常料金12,600円とさせていただきました。
(もう、一昨年くらいからなのですが・・・(^_^;)スミマセン!)
HP内も出来るだけ早く訂正したいと思いますので、お気軽にご参加ください。
そこで今回は、やや水深が深めのポイントに挑戦していただくことに(^_^)
ここで一番最初に出会ったのは、逆さまに泳ぐ“サカサクラゲ”です。
夏になると、どこからともなくこのポイントに流されて来ます。
フワフワ〜とのんきでかわいらしい泳ぎで、みんなを笑顔にしてくれます。

こちらも夏になるとどこからともなく集まってくる、
いろんな種類の“テンジクダイ”や“グルクン”の子供たちなどの小さな魚たち。
体が何百倍もあるダイバーのこともちっとも恐れず近くを泳いでいます。
あんまりそばまで来るので、思い切って捕まえてみたくなりますが、
パッと手を伸ばしても、ヒョイっと身をかわして上手にすり抜けて行きます。
さすが海で生きるプロたち、海の中ではとてもかないませんね(^_^)

“テンジクダイ”たちが縦横無尽に乱舞しているその下では、
岩の隙間から“サビウツボ”がニュッと顔を出しています。
こちらも近付いても動じることなく逃げ出すことなくじっとしているので、
思わず触ってみたくなりますが・・・ウツボは鋭い牙があるのでご用心!
普段は臆病で優しい性格なのですが、
身の危険を感じたら攻撃してくることもあるかもしれません。
ただ、あまりむやみに近づき過ぎないように気をつければ大丈夫です(^_^)

魚たちの身体についたゴミなどを掃除する役目の“スザクサラサエビ”。
“サビウツボ”の身体を掃除した後は、ダイバーの手まできれいにしてくれます。
ネイリスト顔負けに!?熱心に爪のお手入れをがんばってくれました(^_^)

まるでリーダーに指示に従っているかのように、
みんな揃って一斉に向きを変えて泳ぐ“ヨスジフエダイ”たち。
誰かが動くと隣りのコが真似して、動きが連鎖して伝わっていくそうです。
一番最初に動き出すのは、本当にリーダーなのかもしれませんね。

「たくさんの魚たちに会いたい!」とリクエストをいただいたので、
2本目はサンゴが発達しているポイントへ行くことにしました。
サンゴがたくさん集まっているところは魚たちが隠れられる隙間も多く、
特に小さな魚たちにとっては安全な棲み家になっているのです。

何年か前から観察し続けているここの“カクレクマノミ”たち。
ここ2〜3年で随分大きくなりました。
流れ着いてきたばかりのころはまだほんの5ミリくらいで、
一度イソギンチャクの奥に入りこんでしまうと、見つけるのが大変なほどでした。
今では10倍の5センチにまで成長して、サンゴの外へも元気に飛び出してきます。

砂地の上の“シチセンムスメベラ”は、ダイバーに砂を巻き上げてもらうのが大好きです。
砂の中に隠れたエサを食べるために自分で一生懸命砂を掘り起こさなくても、
ダイバーのおかげで楽〜にたくさんのエサにあり付けるのがいいようです(^_^)
おなかが大きく膨らんでいますが、まだまだ食べ足りないのでしょうか?

今日は珍しいゲストも流れてやってきていました。
タツノオトシゴの親戚・“ウミテング”です。
泳ぎは得意ではないので、
大きな胸ヒレを器用に使ってほふく前進のように地面をスリスリ進んでいます。
大きさは5センチほどとあまり大きくなく、さらに砂にそっくりな色に変身しているので、
じっとしている時は分かりにくくてなかなか見つけるのは難しいですですが、
ほふく前進のピコピコした動きでそこにいるのに気付きます。
大人になると、2倍くらいまで大きくなりますよ。

コンディションばっちり・・・とはいかない中でのスタートでしたが、
無事に石垣島初日の予定・ダイビングを終了することができました(^_^)
“マンタ”は残念でしたが、今日も小さなかわいい魚たちに会えました。
今夜はナイトシュノーケリングに出港です。
お客様はダイビングのライセンスをお持ちで、
ナイトダイビングのご経験もおありですが、
今夜はちょっと気軽に、シュノーケリングで夜の海を楽しみます。
ライトに映し出されるサンゴ礁の景色は、
昼間のキラキラ明るい雰囲気ともまた一味違って、なんだか神秘的です。

大きなちゃぶ台のように丸くせり出した“ミドリイシ”というサンゴの下では
一匹の“ブダイ”がスヤスヤと気持ちよさそうに眠っています。
ライトの光を嫌ってプイっといなくなってしまう魚も多いのですが、
“ブダイ”は一度眠るとちょっとやそっとでは起きないので
夜はじっくり観察することが出来ます。

植物のようにヒラヒラ揺れていて、名前も『シダ』と付いていますが、
“ウミシダ”はこう見えてもれっきとした動物で、ヒトデの仲間です。
昼間はクルッと丸まっていますが、夜になると大きく脚を広げ、
流れてくるプランクトンをキャッチして食べます。
たくさんの“ウミシダ”が集まって食事している風景は
まるで夜の海の花畑のようできれいです。

光が好きな、長い口をした“オキザヨリ”。
中でもこのコは特に光に引き寄せられてしまうくらい大好きなようで、
ライトのすぐ近くまで寄ってきてクルクルとエサを探して泳いでいました。
水面スレスレまで上がってくるので、
鏡のように水面に姿が映って2匹いるように見えるちょっと不思議な光景です。

夜の海ではお馴染の“ハリセンボン”はライトの光で目が覚めてしまったようで、
寝ぼけまなこのままあっちにごつん、こっちにごつん。
何回も方向転換しながら泳いで行きってしまいました。
このハリセンボンの名前は“ヒトツラハリセンボン”。
ぽにゅっと出っ張った唇が特徴的で、人の顔のように見えるからでしょうか?
背中の模様が名前の由来とも聞いたことがありますが、どっちかな?

昼間は用心深く岩陰に潜んでいることが多いフグの仲間。
ところが不思議と、夜、眠る時はなぜか大胆になって、
暗くて広い海の真ん中にポツンと寝ているのをよく見かけます。
昼間は少しでも近付くと慌てて逃げて行きますが、
夜はライトの光にも気付いていない様子でスヤスヤ熟睡しています(^_^)

昼間は穴に引っ込んでいる“クモウツボ”も出て来て、夜の海を散歩中。
こちらは夜も警戒心は忘れないようで、
ダイバーの気配に気が付くとスルスルっと逃げて行きました。
“ウスウミウチワ”という海藻の陰に顔を隠しているのがかわいいです(^_^)

「“夜光虫”が見たい!」ということで沖まで出て、少し水深のあるところで泳ぎました。
辺りは“夜光虫”に囲まれ、淡い緑色の光がとても幻想的でした。
今夜は雲があって星は見えませんでしたが、
空が暗い夜は“夜光虫”が特にきれいに見えます。


