海の山の隠れ家
/ダイビング体験&シュノーケル・ファンダイビング・ナイトダイビング
2010年5月29日(sat)
今日も曇り空の石垣島。
海に出ると、風が強く波が高いです。
お客様はカップルで八重山ご旅行中のおふたりとダイビング体験へ。
港から出た途端高くなる波に少しびっくりしてしまいます・・・。
ダイビングポイントに着いても波は高めでしたが
練習を終え海底に到着すると
こちらは波の影響もなく穏やかな景色が広がっていました。
このところ、いろんなところで“ハナミノカサゴ”を見かけます。
群れて泳いでいる魚の赤ちゃんたちを狙っています。
今日も2匹の“ハナミノカサゴ”が大きくヒレを広げて
2匹で小魚を追い込みながら漁をしていました。

泳ぐ練習をしながら海の中を移動していると
大きなサンゴの山に到着しました。
近づいて岩の割れ目を見てみると、
向こう側が見えないほどたくさんの“キンメモドキ”!
金色にキラキラ輝きながら、何千匹も群れになって泳いでいました。
ダイバーが覗きこむと、みんな頭を揃えて同じ方向に動きます。
その見事な泳ぎにしばらく見とれてしまいました(^_^)

真っ白な砂地の上を泳いでいると
“サボテンクサ”が群生していました。
砂漠の中に立つ小さなサボテンのようで、
カラフルなサンゴやイソギンチャクとはまた違った、かわいい海草です。

ダイビング体験を終えて船に上がると
波は少し落ち着いていました。
今日はダイビングとシュノーケリングの両方を楽しみたいということで
次は少し移動して浅瀬のポイントでシュノーケリングへ。
船を下りて顔をつけた瞬間から、
船の下には隙間がないほど一面のサンゴ礁が広がっています。
ダイビングともまた違った景色、
おふたりでたくさん写真に収めることができました。

ダイビングとシュノーケリングの後は、鳩間島へ行かれるそうです。
お天気、回復してくれるといいですよね(^_^)
午後からは、サンゴを巡るダイビングの第5日目。
上手にまん丸に発達している、“ユビエダハマサンゴ”を撮影します。
他のサンゴや台風に邪魔されることなく、
何十年、何百年?もの間成長し続けているんでしょう。

ちょっと変わった成長の仕方をしているサンゴも見られます。
以前はまん丸に成長していたここの“トゲサンゴ”なのですが、
何かしらの原因で壊れてしまっていました。
その中に新しく着床した子供が成長し、
同じようにまん丸に成長してきています。
こちらもあと何十年かしたら、
またまん丸に成長した“トゲサンゴ”が見られると思います。

サンゴが群生する山には隠れる場所がたくさんあるので、
サンゴがまったくない岩山に比べて、多くの魚たちで賑わっています。
黄色くてかわいい“ヒメウツボ”も、
サンゴからひょっこり顔を出していました。

サンゴ山の割れ目には
たくさんの“キンメモドキ”や“テンジクダイ”の仲間たちが集まっています。
毎年夏になる頃には、その数が爆発的に増えます。
広い海の中どのようにして毎年このサンゴの山を探しだすのか?
本当に不思議です。

山の下の窪みには
1円玉よりもちっちゃな“クサビライシ”の子供が張り付いています。
大きく成長すると岩から離れて生活しますが
小さい間は流されないように岩に張り付いて生活します。
直径20センチほどの大きなものはよく見るのですが
こんなに小さな子供は注意して見ていないと見逃してしまいそうです。

ナイトダイビンングでは
サンゴの隙間に上手に入り込んで眠る“セナスジベラ”に会いました。
昼間は休みなく泳ぎ回っているこの魚達を
こんなに間近で見ることができるのは夜眠っている間だけ。
ゆっくり観察できました。

昼間はあまり会う機会のない“ミミイカ”もいました。
1センチほどのちっちゃなイカです。
ライトの光に誘われて
いつの間にかダイバーの近くに寄ってくるのがかわいいです(^_^)

大人になってもちっちゃくてかわいい“サンゴカサゴ”。
彼らも昼間は石の下に隠れているのであまり会うことはないのですが、
夜行性なのか、夜の海では石の上に堂々と乗っかっていました。

昼間とは全く景色の変わる夜の海。
昼と夜とで同じダイビングポイントを潜り比べてもおもしろいかもしれませんね。


